キャベツ

このところ野菜が高い。

それでも野菜は買わない訳にはいかないので何かと買うのだけれど、そういえば震災の時にはキャベツが一個1000円だったと言っていた人がいた。そしてそれを買ったのだとその人は言った。嬉しそうに。

あの時のあの心理はなんだったんだろう。

そんなわたしもある日、壊れたコンビニの店先で「練り辛子」が売っていたときには「とりあえず買っとくべきか」と思ってしまったあの頃を忘れない。辛子なんて買ってどうしようってもんだ。正常な判断がまだ残っていてよかった。

横道にそれたが

キャベツ。昨日は一個179円だった。

一個買えばいろいろと使えるのがキャベツ。わたしは、まずまるまる一個買った時には大体最初はロールキャベツを作るのだけれど。そんなこんなで細々とキャベツを利用する日が続くのだけど、毎回キャベツを手にしながら思い出すのが、親元を離れて独り暮らしを始めることになった大学1年の時のことだ。

その時に借りたアパートに母親がやってきていろいろと鍋やら食器やらを一緒に取りそろえた昭和のあの日。

一泊だけして帰って行った母親がその晩に作ってくれたのがキャベツの味噌汁だった。キャベツの味噌汁なら手でちぎればいいから・・・あなたでもできるでしょう。との理由。

どれだけ料理ができないと思われていた娘だったんだろう。

そんなこんなで今夜のキャベツは手でちぎって、ナムル風のサラダとなった。

 

そんなこんなで、それではまた。